2016年8月30日火曜日

体の不自由な人やお年寄りが、誰の手も借りないで座れるベンチ

【誰の手も借りないってことは、誰も助けませんよっていう意味じゃないですかね。】
いろいろ考えさせられますね。

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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33189?page=4
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33189?page=5

 私、ストリートファーニチャーって、ベンチだとか街灯だとかのデザインをやるんですけど、ある人から頼まれたんですよ。体の不自由な人やお年寄りが、誰の手も借りないで座れるベンチをつくってくれって。どんな材料、デザインにしようかなって悩んでた。そうしたら友達が「スペインの賞をとったベンチのデザインの写真があるから送ろうか」って言うんですよ。「頼むよ」って送ってくれたのを見たら、ホームセンターで売ってる普通のベンチなんですよ。なんだ、こんな材料は、どこでも売ってるじゃないのと思ったら、一言書いてあるんですよ。

「体が不自由だとか、年寄りだからという理由でここに座りなさいって書かれてあっても、誰がそんなとこに座りたいか。この国には幸いにも、年寄りや体の不自由な人に手を差し伸べる文化がある」
 って。
 日本の社会というのは、体に不自由な人が、誰の手も借りないで椅子に座れるのが便利だって思ってるけど、それって冷たいんじゃないか。何が優しさだろうって思う。いろんな人と社会の中で一緒にいるってことは、難しいですね。ほんとに難しいですよ。誰の手も借りないってことは、誰も助けませんよっていう意味じゃないですかね。