2023年12月16日土曜日

腹膜透析始めました

実はワタクシの母さま(もうすぐ78歳)が腹膜透析を始めました。

透析患者の中で、腹膜透析をしている患者の割合は約3%らしいので、まあまあレア患者ですね。

ひろむしの周りの殆どの人には関係ありませんが、検索でこのページに辿り着いた誰かの参考になるかもしれませんので書いてます。

経過としては、こんな感じです。

昨年末に片方の腎臓に腫瘍発見

3月に府立医大で凍結療法を受ける 腫瘍は退治できたはずです。

6月頃からなぜか腎機能が低下して、血液検査の数値も悪化

9月頃、倦怠感、食欲不振だけでなく、浮腫みで歩きにくくなる
このころから、透析せずに良くなる方法は無いのか?と色々調べたり、セカンドオピニオンに行ったりしましたが、残念ながら腎機能の回復は難しいということを理解しました。


11月済生会京都府病院に透析の準備のための手術のために入院 

血液透析も腹膜透析もできるように手首のシャントと腹部へのカテーテル留置手術を同時に行いました。
(この時は、まだ血液透析をするか腹膜透析をするかは決めてなく、母がどちらも選択できるように同時手術をしてもらいました。ワタシは腹膜透析の方が良いとは思ってましたが…)

11月末から入院しながら腹膜透析開始
順調に浮腫みも減り、日が経つごとに母本人も元気になるのを実感してます。


水分が抜けて、体重もみるみる減っていき、歩くのも楽になったそうです。

毎朝、病室へ電話をしてましたが明らかに声が元気になりました。


12月13日退院♪


色々不安もありましたが、分からないことは済生会京都府病院の上野先生や看護師の井上さんに質問すると、とても親切丁寧に説明をして頂き、スムーズに手術と透析を開始することができました。
本当にありがとうございました。

血液透析と腹膜透析で悩んでおられる方は、病院の先生、看護師さんに何でも質問すれば良いと思います。


退院後は週に2回の訪問看護を受けます。

済生会病院への通院は最初は2週間に1回、その後は月に1回の予定です。

透析液を腹膜内へ入れたり、出したりするのは自宅で自分で行います。
母のスケジュールは20時頃に注液して、その後就寝。
朝起きて6時に廃液してから新しく注液、11時に廃液するので、1日に透析液を2回使います。

退院後も母1人で問題なく作業はこなしています。
状態が悪くなれば4回ぐらいまで増える可能性もあるそうです。


家で自分でできるという腹膜透析のメリットは大いに感じています。

腹膜内に透析液が入った状態でも、出かけたり家事したり出来ますので、血液透析のように週に2~3回通院して、3~4時間透析を受ける必要がないので、腹膜透析の方が、血液透析よりは日常の時間を自由に使えて良さそうです。

旅行に行くときに、先に宿のことを透析液メーカーさんに連絡すると、透析液や機械を宿泊先へ事前に送ってくれるそうですので、旅行も問題なさそうです。

自宅で使う大量の透析液や消耗材は、メーカーから直接自宅に届きます。
処方箋を薬局に持っていくと、後日配達員さんが家の中の指定した場所まで運んでくれるので、楽チンです。

注液、廃液の際にチューブを繋げたりする作業は機械のアナウンス通りにすればよいので、作業の難易度のハードルは低めです。

腹膜炎にならないように、清潔にする必要があるので、しばらくは入浴ができないそうです。
カテーテルの穴(傷口)が安定して、入浴の許可が出た後も、感染症対策で1番風呂に入る必要があるそうで、残念ながら温泉には入れないそうです。

ここ何か月か、仕事中に病院に行ったり、まあまあバタバタしましたが、仕事が暇だったので何とかなりました(笑)

身内がお世話になる病院は近い方が良いと実感した数ケ月間でした。